訪問日:2016/10/01
温泉大国群馬県においては県内各地で多種多様な温泉が存在するが、
ひとえに「温泉」と言っても泉質も異なれば景観や地理的条件も異なる。
今回はそんな数ある温泉の中でも異彩を放つ、六合(くに)の秘湯を紹介したい。
その秘湯の名は「京塚温泉」と言い、見事な景観と独特な入浴プロセスは温泉マニアなら一度は行って損はない。
さて、温泉の入浴方法だが、いきなり京塚温泉へ向かってはダメ。
まずは「鍵を借りる」という手順を踏む必要がある。
浴場には鍵がかかっており、入浴の際はそのカギをゲットしなければならない。
鍵の入手場所は数軒かあるが、最もポピュラーな方法は喜久豆腐店(上記の写真の場所)で代金を支払い鍵を借りる方法だ。
豆腐屋に顔を出し、温泉に入りたい旨を伝えると鍵を借りられる。
これで入浴の準備が整った。
喜久屋豆腐屋から数百メートル細い道を進むと「露天風呂」の看板が見えてくる。
そして看板に促されるように何もない畑の中を突き進むことで、秘湯・京塚温泉に辿りつけるのだ。
※詳細場所は地図参照。
そして遂に到着!
こここそが京塚温泉、川端の湯だ!
見よ!この秘湯感!
木の板で囲まれただけの野趣味溢れる露天風呂からは、惜しげも無く湯気がモクモクと立ち上がっている。
先ほどゲットした鍵こそが、秘湯へ繋がる秘密の扉の鍵となるのだ。
ユニークなオブジェに入浴券を入れ、いざ開錠!
扉を開けると目前に広大な露天風呂が広がっていた。
この広い湯船に誰一人いない。
これこそ、秘湯!
ワイルドな脱衣所で服を脱ぎ捨てる。
浴室は全て木材で作られ、木の温かみと、山小屋のような趣を持っていた。
誰も居ない湯船には源泉がドボドボと投入する音が響いている。
湯に腰を下ろし一息付く。
はあ、いい湯だ。
尚、浴槽に苔が生え、少しぬるぬるするのはご愛嬌。
毎秒1Lはあろうかという大量の源泉投入はもちろん掛け流し、ただでさえ客が少ないのに湯は常に新鮮。
泉質は玉子臭を有する「ナトリウム・カルシウム-塩化物・硫酸塩泉」、嬬恋村の半出来温泉の泉質に近い。
そしてこの景観。
広い湯船と新鮮な湯を独占、こりゃあ贅沢だ。
何もない清流を見ながら忙しない日々を忘れ、ひたすらのんびりするのであった。
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さて、入浴後に喜久屋豆腐店に鍵を返しに来た。
実は、京塚温泉に訪れるのは今回で三回目。
私は毎回喜久屋豆腐店で鍵を借りるのだが、食べたい食べたいと思いつつも今まで一度もその豆腐を食べた事がない。
豆腐はお持ち帰りも出来るし、イートインも出来る。
そこで今回は、湯上りに豆腐フルコースを頂く事にした。
適当に注文します。
ざる豆腐(大):400円
油揚げ焼き:180円
厚揚げ焼き:180円
湯豆腐:500円
うはあああああああ
全部うめええええええええええ
ごちそうさまでした!
京塚温泉も喜久屋豆腐店もどちらも大満足!!
これからも近くまで行ったときは寄らせてもらおう。
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